Brava Enterpriseのクライアントビューア
クライアントマシンからドキュメントを参照するには、Brava Enterpriseの専用のビューアが必要です。
この記事では、2種類あるBravaビューアのそれぞれの特徴について説明します。
ActiveXビューア
ActiveXコントロールの技術をベースにしたビューアです。Internet Explorerのアドオンとして動作します。使用にあたってはクライアントマシンへのインストールが必要です。
Brava製品の基本のビューアであり、マシンリソースが潤沢ではないクライアントマシンでも軽快に動作するのが特徴です。
主に下記のようなメニューが備わっています:
- 標準機能
ズーム、回転、印刷、すかし・バナー挿入、ドキュメント内文字列検索、ページ移動、背景色変更、サムネイル表示 - アノテーション (*注1)
各種マークアップ(直線、矢印、スタンプ、チェンジマーク、図形、テキスト、文字装飾、図形)の編集 - 墨消し (*注1)
各種墨消し(領域選択墨消し、図形ベース墨消し、文字列ベース墨消し、マクロを使用した墨消し)の編集 - 計測
各種計測機能(直線/多角形/円の計測、部品のカウント)、テイクオフ(*注1)、キャリブレーション - 発行 (*注1)
PDF、TIIF、JPG、CSF各フォーマットへのファイル出力 - テキスト比較
2つの文書ファイル同士を、左右に並列表示したり、重ね合わせて表示して差分を比較することができます。
抽出したテキスト情報のみの比較も可能です。 - 画像比較
2つの画像/図面ファイル同士を、左右に並列表示したり、重ね合わせて表示して差分を比較することができます。
*注1: 購入対象のライセンスの種別によっては使用できないメニューです
Brava Enterpriseの次世代のクライアントビューアです。
Internet Explorerの廃止予定に伴い、今後はこちらのビューアがメインとなると考えられています。
一部キャッチアップできていないものもありますが、ActiveXビューアとほぼ同等のメニューが使用可能です。
ActiveXビューアと比較した際のメリット・デメリットの主なものを下記に挙げています:
メリット:
- 様々なブラウザで動作する (*注2)
- デスクトップPCだけでなくモバイルクライアントでも使用できる (*注3)
- クライアントマシンへのアプリケーションインストールの必要がない
- ベクターデータとして表示するので、拡大表示しても画面が粗くなりにくい (*注4)
- 複数のUIが用意されている(デスクトップ向けUI、モバイル向けUI、各種メニューを非表示にした閲覧専用UIなど)
デメリット:
- クライアントマシン上で描画処理を行うため、マシンリソースを多く消費する (*注4)
- 表示対象のファイルによっては、ActiveXビューアと同等の解像度にするためにチューニングが必要となる
- 印刷等の一部メニューではネイティブブラウザの機能を呼び出しているため、ブラウザ種別によって動作が異なるケースや、ActiveXビューアほど細やかな制御ができないものがある
- キャッシュデータの容量がActiveXビューア使用時と比較して増大する
*注2: レガシーブラウザであるInternet Explorerは動作要件の対象外です。
*注3: モバイルクライアントでは、テキスト比較/画像比較についてはサポートされておりません。またその他のメニューやAPIについても、デスクトップPCと比較して使用可能な機能が限られています。
*注4: デフォルトの変換形式である「ベクター形式」の場合です。ラスター形式に切り替えることも可能です。
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