単一ページ変換とは、ファイル変換の際に、「ページ単位のキャッシュ生成」を行う機能です。
ページ数の多い文書系のドキュメントを変換する際に効力を発揮します。
この記事では、単一ページ変換について詳しく説明します。
単一ページ変換の目的:変換の待ち時間を少なく見せる
初回アクセスのドキュメント(=キャッシュが作成されていない)にユーザーがアクセスすると、Bravaはアクセスされたドキュメントの変換を行います。
その際、全ページ分のキャッシュができていなくても、ユーザーが最初に参照するページ(つまり、1ページ目)のキャッシュを優先的に生成し表示します。
これによって、ビューア表示までの待ち時間を少なく見せることができます。
単一ページ変換が無効化されていると、ドキュメントの全ページの変換が完了するまでBravaビューア上でには何も表示されません。
たとえば、全200ページのドキュメントの変換処理に90秒かかる場合、クライアント上ではビューアが起動してからドキュメントが表示されるまで少なくとも90秒の待ち時間が発生することになります。
単一ページ変換が有効化されている場合は、初期表示分のページが変換完了するとすぐにビューアに表示されるため、クライアント上の表示待ち時間が大幅に短縮されます。
単一ページ変換の処理プロセス
単一ページ変換処理は、全ページ変換とは別の変換プロセスにて、全ページ変換処理と並列に実施されます。
単一ページ変換が有効化された環境では、全ページ変換が未完了のうちにユーザーがビューア上で初期表示ページ(1ページ目)以外の別のページ表示をしようとすると、そのページもまた単一ページとして即時変換され表示されます。全ページ変換が完了した後は、変換済みの単一ページのキャッシュデータは不要となるため削除されます。
単一ページ変換の設定方法
単一ページ変換の有効/無効設定はサーバー設定ファイル「server.properties」の下記パラメータにてにて切り替えられます:
single.page.publishing = on
※単一ページ変換はデフォルトでonとなっています。