ページ数の多いドキュメントが変換エラーになるのを回避する方法

ページ数の多いドキュメントが変換エラーになるのを回避する方法

JobProcessorの変換処理にはタイムアウト値が設定されています。
ページ数の多いドキュメントは変換に時間がかかるため、このタイムアウト時間内に変換が完了せず、変換処理がタイムアウトエラーになる場合があります。

下記にすべて当てはまる場合、タイムアウトエラーが発生している可能性が高いと考えられます:
  1. 特定のドキュメントだけで発生する
  2. 該当ドキュメントのページ数が多い(1000ページ以上)
  3. (Brava Enterpriseの場合)ドキュメントの閲覧をリクエストした際、ビューア上で長時間待たされた挙句にエラーになる
  4. 何度試しても同じ結果になる
この場合は、タイムアウト値を変更しないかぎり変換処理は成功しません。

タイムアウトエラーかどうかを確認する

  1. 変換が失敗したドキュメントについて、下記のページから変換時のログを確認します。
    http://<JobProcessorのホスト名>:7070/log

    *JobProcessorのログ出力設定をONにしていない場合、上記ログは参照できません。ログ出力方法は「管理ガイド」を確認してください。

  2. 「Details」ボタンを押して該当ドキュメントのログを開いたら、変換時のエラーメッセージを確認します。「Errors」の行に英文のエラーメッセージが表示されます。

  3. エラーメッセージにTimeoutと書かれている場合、同ログ内の「TotalTime」(変換にかかった所要時間)の行を確認します。

  4. デフォルトのタイムアウト値は1200秒(20分)のため、Totaltimeが20分相当となっている場合は、タイムアウトに達したことで変換処理が強制終了されていると判断できます。

タイムアウト値の変更方法

タイムアウト値の設定は、以下の方法で行います。
    1. jpconsole.exe.configファイル(JobProcessorインストールフォルダ以下にあります)をテキストエディタで開きます。

    2. DefautTimeoutInSeconds、DefaultStepTimeoutInSecondsの2つのパラメータ値を増やします。
      DefautTimeoutInSecondsはデフォルトで1200(20分)、DefaultStepTimeoutInSecondsはデフォルトで600(10分)です。

    3. 対象のファイルが、Officeなど外部アプリケーションを使用して変換するタイプのものである場合、上記に加えてCSF WriterのインストールディレクトリにあるBIPrint.iniファイル(CSF Writerインストールフォルダにあります)をテキストエディタで開きます。

    4. PrintJobTimeoutの値をデフォルトの120 から増やします。上記3つのパラメータは必ず、下記の関係を満たすようにします:
      DefautTimeoutInSeconds>DefaultStepTimeoutInSeconds > PrintJobTimeout

    5. JobProcessorのサービスを再起動します。